メルマガマーケティングとは?始め方・成功させるポイントを詳しく解説
2024.6.18顧客や会員に有益な情報をメルマガから発信することで、自社が展開する商材に興味・関心を持ってもらえます。
しかし、マーケティング担当者の方は「メルマガマーケティングをどのように始めればいいのかわからない」という悩みもあるでしょう。
当記事では、メルマガマーケティングの詳細から実施するメリット・デメリット、始め方、成功させるポイントまで詳しく解説します。
メルマガマーケティングを始めるためのノウハウを理解できるため、ぜひ参考にご覧ください。
目次
メルマガマーケティングとは
メルマガマーケティングとは、顧客や会員に向けて自社商品・サービスの情報を発信して成果へとつなげるマーケティング手法です。
届けたい情報をメールから一斉送信でき、送信日時を自社が自由に設定できます。
メール内容は読者が役立つコンテンツをはじめ、お得なキャンペーンやクーポンなどの情報も発信します。
顧客のニーズに合ったメールを配信することで、自社商品・サービスの購入や問い合わせへと誘導可能です。
近年SNSの普及からメルマガマーケティングは時代遅れである風潮がありますが、顧客から求められる情報を提供できれば顧客の取りこぼしを防げます。
メールの送信頻度や時間帯、コンテンツ内容などにこだわることで、顧客から良い反応を得ることができるでしょう。
メルマガを配信する目的
メルマガは、顧客とのコミュニケーションを図ることが目的となっています。
これまで自社との接点が少なかった顧客にメルマガを発信することで、自社商品・サービスに興味・関心を持ってもらえます。
顧客にとって有益な情報を提供できれば、信頼関係を構築して確度が高い顧客獲得へとつながるのです。
例えば美容品を取り扱っている場合、効果的な使い方やお得なクーポンなどの情報をメルマガから発信すれば顧客にとって有益となります。
自社のターゲットを調査・分析し、効果的なメルマガを発信できればコミュニケーションを取りながら顧客を求める成果へとつなげられるでしょう。
メルマガの開封率について
一般的にメルマガの開封率は、約20%となっています。
メルマガの開封率が20%であるのに対して、コンテンツ内に設置したリンクのクリック率は約2%です。
メルマガは顧客にとって開封が面倒なものであるため、数値のみに注目すると割合は低いといえます。
もしメルマガの開封率が10%以下である場合、内容の改善をおこなう必要があります。
メルマガの開封率は情報発信する曜日や日時によっても変動するので、検証を繰り返しながら効果的なタイミングを見つけるようにしましょう。
メールマーケティングとの違い
メルマガマーケティングは、メールマーケティングの1つです。
メールマーケティングにはいくつもの種類があり、メルマガ以外にステップメールやシナリオメール、リターゲティングメールなどが存在します。
メルマガは全体的な顧客へと一斉送信するため、特定の相手だけにメールを発信するわけではありません。
一方メールマーケティングは顧客内容に合わせてメール内容を変更し、それぞれに合った情報を発信します。
メルマガマーケティングとメールマーケティングは混同されがちなので、間違わないようにしておきましょう。
メルマガマーケティングを実施する4つのメリット
メルマガマーケティングを実施することで、以下のような4つのメリットがあります。
- 低コストではじめられる
- 効果測定ができる
- 最新情報を紹介できる
- 顧客との関係性を深められる
それでは順番に説明します。
1.低コストではじめられる
メルマガマーケティングは低コストではじめられるため、費用対効果が高いマーケティング手法です。
広告を利用したマーケティング手法では出稿に費用がかかるので、一定の予算確保をしなければいけません。
メルマガは自社が保有する顧客リストからメールを配信し、顧客との関係性を深められます。
専用のメール配信システムを導入すれば自動送信もでき、担当者の負担を大幅に軽減できます。
システムの導入費用や担当者の人件費だけで実施できるため、メルマガマーケティングはコストパフォーマンスに優れたマーケティング手法といえるでしょう。
2.効果測定ができる
メルマガマーケティングは、メール送信後に効果測定ができます。
効果測定をしなければ顧客の反応を理解できず、何を改善すればいいのかわからなくなります。
メルマガマーケティングはメールの開封率やクリック率などを分析できるため、効果をチェックしながら改善できるようになります。
メールの開封率は顧客の興味・関心の高さ、クリック率は購買意欲の高さを把握することが可能です。
効果測定によって顧客から求められるコンテンツを配信できる点は、メルマガマーケティングのメリットです。
3.最新情報を紹介できる
メルマガマーケティングを実施すれば、自社商品・サービスの最新情報を紹介できます。
顧客のなかには既存の商材しか知らない人もいるため、最新情報を紹介することで新たな商材に興味を持ってもらえます。
ほかにも顧客が役立つ情報などを紹介すれば、自社との信頼関係を構築可能です。
これから新商品やサービスの展開を実施するときにも、情報紹介としてメルマガマーケティングは大きなメリットとなるでしょう。
4.顧客との関係性を深められる
メルマガから顧客に有益な情報を提供すれば、関係性を深められるようになります。
業界によって多少の差はありますが、企業の優良顧客(リピーター)は全体の2割といわれています。
メルマガから定期的に情報発信をすることで、顧客とのコミュニケーションを図り優良顧客との関係性を維持できるようになるのです。
多くの優良顧客を獲得すれば継続的な売上を得られるため、関係性を維持することは非常に重要です。
そのため顧客との関係性を深められる点は、メルマガマーケティングのメリットといえるでしょう。
メルマガマーケティングで注意すべき3つのデメリット
メルマガマーケティングを実施するときは、以下のような3つのデメリットに注意してください。
- メールを開封されないことが多い
- メール制作に手間がかかる
- 中長期的な運用が必要
良い点だけでなく悪い点も理解して、自社に合っているか判断するようにしましょう。
1.メールを開封されないことが多い
メルマガを顧客に送信したとしても、必ずしもメールが開封されるわけではありません。
メルマガマーケティングは顧客にメールを一斉送信するため、情報を必要としていない人にも送られます。
どれだけ有益な情報を顧客に提供したとしても、メールが開封されないことが多いです。
場合によってはスパムメールとして扱われるので、配信の停止設定がされることもあります。
そのためメルマガマーケティングは顧客から開封されないことも多いことを理解したうえで、開封率を分析しながら内容の改善をおこなっていくようにしましょう。
2.メール制作に手間がかかる
メルマガは定期的な配信をおこなうため、ネタ出しが困難になることも少なくはありません。
同じような情報を定期的に配信すると顧客からの反応率が悪くなるので、有益な情報を提供していくことが大切です。
ただし、メルマガの配信が続くと、徐々にアイデアが沸かなくなることもあります。
メルマガのアイデアを考えるには、これまで配信したメールを分析しながら効果的な内容を見つけてください。
自社商品・サービスに関するアンケートを取れば、ユーザー視点に立って新たなアイデアを見つけることもできるでしょう。
3.中長期的な運用が必要
メルマガマーケティングは短期間に効果がでる手法ではなく、中長期的な運用が必要です。
メルマガを顧客に配信しながら分析を続けることで、有益な情報を提供できるようになります。
はじめは顧客からの効果を分析するために定期的なメルマガ配信が必要になるため、短期間で大きな売上を出すことは難しいです。
短期間のうちに大きな成果を出したいときは、広告を活用したマーケティング手法を取り入れるようにしましょう。
メルマガマーケティングの始め方
メルマガマーケティングを始めるときは、以下のような方法となっています。
- 配信ターゲットを決める
- 配信ツールを決める
- KPIを設定する
- 配信リストを準備する
- メールを作成する
- メール配信後の効果を測定する
それでは詳しく解説します。
配信ターゲットを決める
はじめに、メルマガを配信するターゲットを決めます。
ターゲットを設定しておくことで、自社が求める成果へとつながる顧客のみにメルマガを配信できるようになります。
配信ターゲットを決めるときは、ペルソナの設定が有効です。
ペルソナとは、自社商品・サービスを利用するユーザー像を指します。
性別や年齢、職業、家族構成、地域などを細かく設定することで、商材の購入や問い合わせへとつながるユーザー層を明確化できるようになります。
配信ツールを決める
次にメルマガの配信ツールを決めます。
メルマガを手動で送信するには手間がかかるため、メールを一斉送信できるツールの導入が必要です。
メール配信ツールを利用すれば、低遅延で大量のメールを一斉送信できます。
どのようなメール配信ツールを利用すればいいのかわからないときは、メールの配信速度や機能、料金、セキュリティの高さ、サポート体制などから選ぶようにしましょう。
KPIを設定する
KPIとは、目標達成のための中間指標を指します。
和訳すると「重要業績評価指標」という意味となっており、目的を達成するために必要不可欠な指標です。
メルマガマーケティングでは、メールの開封率やクリック率、コンバージョン率などがKPIとして設定されます。
具体的な数値を決めておくことで、メルマガマーケティング担当者が目的に向かって施策を考えられるようになります。
どのような目的に向かってメルマガを配信するのか明確にするためにも、配信前にKPIを設定しておきましょう。
配信リストを準備する
続いて、メルマガを配信するリストを準備します。
メルマガの開封率は約20%であるため、多くの配信リストを用意することで数値を上げられるようになります。
注意点として、多くの配信リストを保有していたとしても「特定電子メール法」に準拠していなければ配信はできません。
特定電子メール法とは、送信の同意を得た者以外への送信を禁止する法律です。
顧客からの同意なしにメルマガを配信することはできないので、自社サイトの購入や問い合わせなどのフォームから同意・承諾を得る必要があります。
メールを作成する
メルマガの配信リストを準備できたら、顧客に送信するためのメールを作成します。
メルマガにはテキストのみを使用できる「テキストメール」と画像や動画を使用できる「HTMLメール」の2種類があります。
ターゲットの属性に合わせて最適なメールを作成することで、求める効果を得ることが可能です。
現在では視覚効果が高いHTMLメールが主流となっており、効果測定ができる点も特徴です。
メール配信後の効果を測定する
メール配信後は、顧客の反応をチェックするために効果測定をしましょう。
はじめに設定したKPIの数値と反応率にどれくらいの差があるのかをチェックし、改善点を洗い出していきます。
メールの改善ができたら、再び配信を開始して効果測定をしていきます。
実行と改善を繰り返すことで、徐々に高い効果のあるメールを配信できるようになるでしょう。
メルマガマーケティングに必要な費用
メルマガマーケティングをはじめるには、メール配信ツールの導入費用が必要です。
メール配信ツールの導入費用は、メールの送信数と月額費用によって変動します。
月額費用は、月間のメール送信数によって変動することが多いです。
例えばクラウド型メール配信ツールを導入する場合、5,000通で4,000円程度の費用がかかります。
メールの送信数が増えるほど必要な費用も増えるため、月間でどれくらいの顧客にメールを送信するのかを決めておくことが大切です。
メルマガマーケティングを成功させるポイント
メルマガマーケティングを成功させるには、以下のようなポイントをおさえておきましょう。
- ターゲットに合わせてメール内容を決める
- PDCAを回す
メルマガマーケティングは簡単に効果が出る手法ではなく、実行と改善を繰り返すことが大切です。
自社が求める成果を出すためにも、ぜひチェックしてください。
ターゲットに合わせてメール内容を決める
メルマガを配信するときは、ターゲットに合わせてメール内容を決めることが大切です。
取り扱う商材によってターゲットは異なるため、顧客がどのような情報を求めているのか調査する必要があります。
例えば10代〜20代向けの化粧品を取り扱っている場合、学校で利用できるメイク方法などの情報が好まれます。
市場分析や顧客分析に取り組むことで、ターゲットに合わせて効果的なメルマガを配信できるようになるでしょう。
PDCAを回す
メルマガマーケティングは、メルマガ配信後のPDCAを回す必要があります。
PDCAとは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(測定・評価)、Action(対策・改善)を繰り返す概念です。
はじめに立てた計画のままメルマガマーケティングを続けても、成果の向上は見込めません。
計画や実行に問題があるかを測定・評価し、改善策を考えることで効果的なメルマガを配信できるようになります。
メルマガマーケティングで高い効果を得るためにも、PDCAを回すようにしましょう。
まとめ
今回は、メルマガマーケティングの詳細から実施するメリット・デメリット、始め方、成功させるポイントまで詳しく解説しました。
メルマガマーケティングは低コストからはじめられる手法なので、費用をおさえたい企業に最適です。
顧客によって有益な情報を提供できれば、自社商品・サービスの購入や問い合わせへとつなげられるようになります。
ぜひ当記事で紹介したメルマガマーケティングの方法を参考にしながら、自社のマーケティング戦略に取り入れてみましょう。「ビアフロス」は、デジタルマーケティングの悩みを解決するサービスです。AIを活用した顧客分析で、適切なタイミングや手法を把握できます。デジタルでの営業活動効率化に興味がある方は、下記リンクのから無料トライアルまたは資料請求をご利用ください。