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1to1とは?1on1と違うの?わかりやすく解説

2024.7.4
スマホ、タブレット、PCと、日々の生活でインターネットが切っても切り離せない時代になりました。インターネットの普及に伴い、対大勢から個人に向けたマーケティングに注目が集まっています。

今回はその一つ、1to1(ワントゥワン)について、混同されやすい1on1(ワンオンワン)との違いなども含めて解説します。

1to1とは?

1to1(ワントゥワン)は、One to One マーケティングの略です。

1to1(ワントゥワン・One to One)はマーケティング用語

1to1(One to One)マーケティングはマーケティング用語で、顧客一人一人に合わせたマーケティングという意味で使われる言葉です。1on1コミュニケーションと表現されることもあります。

1on1(ワンオンワン・One on One)はマネジメント用語

1on1(ワンオンワン)はOne on One ミーティングの略でマネジメントの用語です。アメリカのシリコンバレーにて人材育成目的で確立されたもので、上司と部下の間で行う対話を中心とした面談のことです。

日本国内でもヤフーなど有名企業で取り入れられたため、導入している企業も多く、最近ではよく耳にする言葉になりました。

One to One マーケティングとは

One to Oneマーケティングとは、見込み客も含めた顧客一人一人の属性、趣味嗜好、行動の履歴などに合わせて適格にマーケティング活動をすることです。

戦後、大量生産・大量販売・消費の頃は、テレビを中心に生産者主導で大衆(マス)に向けたマスマーケティングが一般でした。

しかし、インターネットの普及に伴い、PC、タブレット、スマートフォンなどで多くの人が自分で情報を収集し、自分から情報を発信する時代となりました。

インターネットの発展と普及に合わせ、消費動向、価値観、ライフスタイル、人生設計といった販売者の対象となる顧客のニーズが多様化が一気に進んでいきました。この状況下では、大衆に向けてのマーケティングではニーズへの反応が追いつかなくなってしまいます。

こういった時に効果を発揮するのがOne to Oneマーケティング、1 to 1になります。

1to1マーケティングのメリット

ここでは、1to1の具体的なメリットについて解説します。

顧客との信頼関係を築きやすい

かつてのマスマーケティングが主流で合った時代では、大衆の意識、求めるものが画一的であったこともあり、一つの道筋の提案でも多くの人の心に響くものがありました。

現代では、意識、好み、価値観、人生観、消費への考えも多様化していて、一つの提案では、良いものを見せることはできても、画一化された提案が顧客のニーズにはまる確度は低くなります。

そこに上乗せして顧客に対しニーズに合っていない情報提供・提案を更にしてしまうと、顧客にストレスを与えたり、不信感を持たせてしまいます。

1to1マーケティングでは、個々人の興味や関心の対象、ニーズに合った情報提供・提案ができるため、顧客満足度を高め、企業への信頼・安心を育むことが可能となります。

この信頼、安心がリピートや閲覧回数の向上と繋がっていくと、愛着の気持ちを育てたり、製品や会社のファン化となって、継続的な購入や紹介、口コミといった効果まで期待できるようになります。

費用対効果の高いマーケティングが期待できる

不特定多数を対象とするマスマーケティングでは、個人の興味をすべて汲み取ることができず、画一的で表層的なアプローチとなりがちです。そのため、当たり障りのないふんわりとした内容となり、顧客への訴求効果が薄くなるでしょう。

また、多数を対象としているので一つの活動に対して、経済的・人的コストがかかり、顧客のニーズにうまくアプローチできず反応が悪かった場合は、大きな負担が発生することが懸念されます。

しかし、1to1マーケティングでは、顧客一人一人に最適化とカスタマイズがされた活動のため、その一人一人に響く内容を提供できます。その分、アプローチに対する反応もポジティブなものが多くなります。加えて、活動対象の数もコントロールできるので、費用・労力といったコストコントロールも可能となります。

以上から、1to1マーケティングでは、今のニーズに合った費用対効果の高いマーケティング活動ができると言えます。

1to1マーケティングの主な手法

ここでは1to1マーケティングの主な手法について解説します。

1.レコメンデーションの実施

レコメンデーションとは、ユーザーの好みを分析してユーザー個々に適しているであろう情報をサービス提供することを指します。

ショッピングサイトなどで購入履歴や閲覧履歴から、お勧めや同商品を購入した人が他にどのような商品を買っている、閲覧している、といった情報が出てきたことはないでしょうか。

ユーザーの行動履歴(購入・閲覧など)に基づいた協調フィルタリングというレコメンデーションエンジンが利用されています。

2.リターゲティング広告

リターゲティング広告とは、一度、サイトを訪れたことのある閲覧者を追跡し、他のサイト上で広告を表示させるものです。

最近では欲しいものを購入する際、WEBサイトでリサーチ、比較するケースが多く、購入検討をした製品の再検討を促す効果があります。

全く自社、及び製品を知らない層に向けて働きかけることに比べ、一度でも興味を持った層へのアプローチは期待を高く持つことができます。

ただし、レコメンデーション型の広告はCookieを使ったリターゲティングの仕組みを利用していることが多く、2024年4月24日にGoogleが発表したChromeブラウザにおいて、2024年後半に全てのサードパーティCookieを廃止するという計画を延期すると2020年から3度目の発表があり、前述のレコメンデーションと合わせ、今後、具体的な手法について確認しながら進める必要があります。

3.DM(ダイレクトメール)の送付

顧客情報が収集できている環境では、直接、顧客にメール配信、DMを送るということができます。その顧客の属性、状況を反映させたキャンペーンや優待情報を送ることで、ダイレクトに購買意欲を刺激することができます。

インターネットが主となった現代では、制作費、送料といったコストが発生するDMは時代遅れに見えますが、画面越しではなく、封筒で届く現物の重みや封入物の内容、用紙、デザインによっては、顧客に大きく感動を与えるものもあります。

高額商品の案内やハイグレードなクレジットカードのインビテーションでは、あえて封書のDMを送るケースも少なくありません。

4.マーケティングオートメーション

マーケティングの活動はWEBサイトの中だけではなく、実店舗、展示会・イベント、メール、SNS、DMと多くのチャネルがあります。これらをまたぎ顧客の行動に合わせた対応が必要になりますので、マーケティング活動を仕組み化したり、またそのためにツールを活用する場合があります。これをマーケティングオートメーションと呼びます。

イベントや展示会の参加者に向けて電話やDMでフォローする、シークレットセミナーへの優待を出す、といった後に繋げる活動に活用されます。

どちらかというと前述のレコメンデーションをツール化したものと組み合わせて、BtoBビジネスにて活用されています。

5.CCCM

CCCMはクロスチャネル・キャンペーン・マネジメントの略です。

マーケティングオートメーションがB to Bビジネスであるのに対し、B to CのECサイトなどではこちらが活用されます。WEBサイトの閲覧履歴に応じ、クーポンやキャンペーン情報をDM、SNSなどで配信し、店舗やWEBショップへの再訪を促したり、近隣店舗への来訪を促します。

6.LPO

SNSとの組み合わせで多く取り入れられているのがLP(ランディングページ)による製品紹介です。検索から最初にたどり着くページとなりますが、このLPを訪問者の流入経路により複数用意し、最適化したページが顧客の目に入るように対策することをLPO(LandingPageOptimization)といいます。ユーザーごとにパーソナライズされたLPを用意することで、購買意欲を掻き立てられるようになります。

1to1マーケティング導入のステップ

ここでは、1 to 1マーケティング導入について3つのステップで解説します。

1.データ収集

まず、顧客の行動・購入履歴といったデータを収集します。データはWEBサイトの閲覧履歴、購入履歴、ソーシャルメディアなどで収集ができます。SNSやアプリを利用したチェックインシステムもデータになります。

複数のメディアを利用する顧客の場合は同一顧客であることをシステムが判断できるように仕組みを考える必要があります。

2.データ分析

次に収集したデータを分析します。顧客の趣味嗜好、行動パターンを押さえていきます。この分析については、データ活用、データマイニングのスキル、またはAI活用といったことも必要になります。

3.セグメント

セグメントとは集団やまとまりを区切ることを指します。セグメンテーションと表記されることも多くあります。

分析したデータをもとに顧客を共通項に合わせてグループ分けしていきます。このグループ分類に合わせて、適したコミュニケーションをすることができるようになります。

このセグメントは、細かすぎると作業量が多くなり、対応しきれなくなる恐れが生まれます。また、緩やかすぎると、アプローチがぼんやりとしたものになってしまい、1to1マーケティングを導入する意図から外れてしまいます。

1to1マーケティングの注意点

1.複数のシナリオを設計する

1to1マーケティングは一人一人の顧客に適したアプローチを目的にしているため、どのような道筋を辿って購買行動をしていくかを想定したシナリオを設計する必要があります

インターネットの普及に伴い、顧客の消費行動、価値観、ライフスタイル、価値観などの多様化に合わせて行うマーケティングですから、シナリオの設計は複数用意するのが良いでしょう。

2.情報の取扱い

一人一人の顧客の購入、閲覧の行動履歴や嗜好、趣味といったデータをもとにニーズに合ったアプローチを行うのが1to1マーケティングです。そのため、アプローチの内容はパーソナライズされたものが多くなり、情報収集、提案ともに個人情報の取扱いには十分な注意が必要です。

そして、個人データの利用やサイト上の行動の追跡などに関し、事前に同意を得られるようにしましょう。

まとめ

今回は、インターネットが浸透した社会で多様化したニーズに効果を期待できる1 to 1マーケティングについて解説しました。

顧客への理解を深め、購買行動に合わせたシナリオを作成し活動に落とし込んでいくことが大切になりますね。

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