国内外のデジタルマーケティングの具体的な戦略~活用事例を交えて徹底解説~
2022.4.21デジタルマーケティングに取り掛かる前に、効果と具体的な手法について知りたいと考える方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
広義の意味でのデジタルマーケティングは1990年代の終わりからスタートし20年近く経過していますが、近年のSNSマーケティングやアプリマーケティングを取り入れたデジタルマーケティングは、まだ新しい手法で、目に見える成果や具体的な手法が確立されるのはこれからです。
当記事ではマーケティングの手法や戦略を紹介し、具体的事例と特定の業種をピックアップし、とるべき戦略について解説しています。
デジタルマーケティングについて、より深く知りたい方は、ぜひ記事内容をご確認ください。
目次
デジタルマーケティングの手法や戦略
デジタルマーケティングにおける基本的な手法を5つピックアップしました。
WEBサイト運用
WEBサイトはデジタルマーケティングの基幹コンテンツとも言うべき、重要な要素です。コンバージョンと、集客の2つの役割を果たします。
集客では、検索者の意図に沿ったコンテンツを充実させることで集客するSEOや、SNS経由から訪れた人に向けて、できるだけ多くのコンテンツに触れてもらうためのサイト構築などが挙げられます。
コンバージョンをメインとするLPサイトもありますが、基本的にコンバージョンは集客施策の延長線上にあるものと考えると良いでしょう。
メールマーケティング
一定のユーザー情報を集めた段階でメールマーケティングを展開できるようになります。
購買への最後のひと押しとして活用するケースと、メールマガジンなど役に立つコンテンツや面白い読み物を定期的に配信し、購入の時に思い出してもらうための施策があります。
顧客とのリレーションを強化するには、よいデジタルマーケティング手法の一つです。
SNSマーケティング
Twitter、Facebook、Instagram、LINEなどのSNSを使って、情報を発信する手法です。
近年では若者だけでなく、幅広い年代層でSNSの利用が拡大しており、手元のスマートフォンに直接アプローチできることから、SNSマーケティングに力を入れている企業が増えています。
SNSマーケティングのポイントは、ピンポイントな訴求と共感です。訴求ポイントを細かくすればするほど、大きな共感を得ることができ、拡散にも繋がります。
コンテンツマーケティング
WEBを活用しつつユーザーのためになる情報を発信し続け、最終的にはビジネス上の目標とするゴールへ、ユーザーを導く手法です。
情報を提供しつつ、体験やサンプル配布を通じて優良な顧客情報を取得する目的もあります。
アパレル業界で例を挙げると、最新のトレンドやコーディネートに興味があって検索した人が、それについて書かれた記事を見て商品に興味を持ち、実際に商品を検索したり、来店するという一連の行動に繋がります。
コンテンツマーケティングはユーザーの行動を促したい時に有効です。
コンテンツマーケティングでは、ユーザーを導くための導線作りも重要です。記事には的確なサイト内リンクを作成し、サイト内をうまく回遊してもらうようにしましょう。
アプリマーケティング
スマートフォンのアプリを使って、ユーザーのライフサイクルや位置情報に基づいて、ピンポイントな情報を提供する手法です。アプリマーケティングはアプリを活用したオートマチックなプッシュ型コミュニケーションで、新時代の営業スタイルとなる可能性を秘めています。
アプリマーケティングは、見込み客の育成から販促、アフターフォローなど広範囲で活躍します。手元のスマートフォンにダイレクトに通知が届くため、嫌がられない程度の距離感を保つことが重要なポイントです。
まずはWEBサイト構築とSNSマーケティングから
初めてデジタルマーケティングに取り掛かる場合、まず母艦となるWEBサイトを構築しましょう。
- 何をしている会社なのか
- どのような事業展開を行っているのか
- 他社と差別化できるポイント
- ユーザーがほしい情報をテキストや動画で提供する
以上のポイントを抑えつつ、WEBサイトの情報量を日々増やしていきましょう。
必要になった時にすぐ思い出してもらい、WEBサイトにアクセスしてもらえる状況をつくることがとりあえずの目標となります。
メールマーケティングやSNSマーケティングなど、さまざまなデジタルマーケティングの拠点は自社のWEBサイトなのです。
国内外の具体的な事例
デジタルマーケティングの一つの目標地点であり、成功したといえる状況は、営業活動をしなくても、売れ続ける仕組みを構築することです。
以上の定義をもとに、いくつかの成功事例を紹介します。
ユニクロ
国内の低価格帯アパレルの代表的存在であるユニクロは、アジアでの顧客拡大にも余念が有りません。
国内外のリアル店舗だけでなく、自社ECサイト、各ECモールへの出店、スマホアプリの最適化、SNSマーケティングを通じて、高品質な繊維技術を多くの顧客へ認知、ブランディングを展開しています。日本では、Twitter、InstagramがSNSの代表ですが、中国では、WeChat(ウィーチャット)やWeibo(ウェイボー)を効果的に使い、発信します。
中国では日本よりもKOL(インフルエンサー)の影響が大きいため、デジタルマーケティングには欠かせない存在です。
ECサイトで注文し、近くのリアル店舗で受け取るオムニチャネル戦略も有効に機能しています。
CM.COM
CM.COMは、LINEやWhatsAppというメッセージアプリやSMSを、SNSよりもさらにパーソナルなツールと位置づけし、マーケティングに取り入れています。
メッセージアプリを使った誕生日クーポンやセール情報は、手元に届く強力なプッシュツールです。マーケティングの一環として効果的に取り入れたい手法です。
企業のWhatsAppアカウントに、商品を買った時のレシートを2枚送ると、旅行券が当たるなど、メッセージアプリは、オフラインでのマーケティングにも有効活用できます。
SNSマーケティングから一歩踏み込んだメッセージアプリマーケティングは、よりピンポイントな訴求との相性よく機能します。
業種別に見るデジタルマーケティングの戦略
様々な業種ごとに最適なデジタルマーケティング手法がありますが、アパレル業界に絞ってデジタルマーケティングの戦略を考えてみましょう。
アパレル
アパレル業界で想定されるメインユーザーは、トレンドに敏感です。若い女性をメインに、トレンドに関心があるユーザーが利用するInstagramを最大限活用しましょう。
コーディネートや新しいトレンドの提案でターゲット層にアピールできるため、画像で見せるInstagramとアパレルの相性は抜群です。
これまで店頭でしかできなかった試着や採寸も、AR技術の登場によりアプリでもできるようになりました。
採寸技術を活用したマーケティングは、スーツ販売やファッションECサイトでも取り入れられています。
採寸をアプリで行い、あらためてリアル店舗で試着することもできますし、そのまま注文して、リアル店舗で受け取ることも可能です。
SNSのユーザーは新しいトレンドに興味がある層が多いため、アパレルとデジタルマーケティングは高い親和性を誇ります
まとめ
ピンポイントなデジタルマーケティングからスタート
デジタルマーケティングを完璧に行うと、最終的には営業活動なしで自動的に商品が売れていくシステムを構築することができます。
売上はそのままに、営業活動や販促活動にかかっていた人件費や広告費を抑えることができるためデジタルマーケティングが完成すると、ビジネスモデルそのものが変わってしまうかもしれません。
デジタルマーケティングを始めるには、まず自社メディアを完成させましょう。WEBサイトを本拠地として、リアル、SNSからの自由な人流を促しつつ、オムニチャネル化を目指します。ベースが完成したら、様々な方向に枝葉を伸ばして、デジタルマーケティングを理想の形へ仕上げていきましょう。
デジタルマーケティングは費用対効果の高い施策なので、取り組んでいるビジネスに取り入れてみてはいかがでしょうか。