フォームマーケティングとは?効果的な手法と注意点を解説
2022.7.7「どのようにフォームマーケティングを始めたら良いの?」
「単純に問い合わせフォームから送るだけで効果がでるの?」
「相手先の迷惑にならないのかな?」
このように思うかもしれません。
そこで本記事では、フォームマーケティングの解説に加え、
- 効果を出すための手法
- 運用時の注意点
この2つを中心に解説します。フォームマーケティングを取り入れたい方に加え、すでにフォームマーケティングを運用している方が、より効果を出すためのポイントを解説しました。ぜひ最後までご覧ください。
目次
フォームマーケティングとは?
フォームマーケティングとは、企業のホームページにある「問い合わせフォーム」から、自社商品の案内文を送ることです。
初心者の方にとっては、
「それだけ?」
と思うかもしれません。
しかし、フォームマーケティングを取り入れる企業が増えているのには、理由があるのです。
理由は以下の3つです。
- 連絡先がわからなくてもアプローチができる
- 開封率が高い
- 決裁者に直接アプローチできる
順番に見ていきましょう。
連絡先がわからなくてもアプローチができる
フォームマーケティングは、ターゲット先の連絡先がわからなくても、アプローチが可能です。この手軽さが、フォームマーケティングを導入する企業が増えている理由の1つです。
これまでは、商談会などを通じてアプローチ先を獲得し、資料送付や商談を行う手法が主流でした。
しかし、直近のコロナウイルスの影響を受け、オフラインでの商談会が中止や縮小されてしまい、アプローチ先の情報収集が困難な状態になっています。
そこで脚光を浴びたのが、ネット上で完結するフォームマーケティングです。
ターゲット先の問い合わせフォームからメッセージを送付できるため、連絡先がわからなくても、アプローチが可能なのです。
開封率が高い
開封率が高いことも、フォームマーケティングを取り入れる企業が増えている要因です。
「問い合わせフォーム」はお客様から質問が届き、すぐに返答をする必要があります。そのため、ターゲット先は一通りメールを開封する必要があるため、開封率が高くなります。
決裁者に直接アプローチできる
決裁者に直接アプローチできることも、フォームマーケティングを取り入れる理由です。
「問い合わせフォーム」はお客様からの質問が届くため、社内の役職者が目を通す場合が多いでしょう。
一般的な商談や問い合わせであれば、担当者から役職者へエスカレーションするのが一般的です。
しかし、役職者が直接案件を目にした場合、すぐに案件が進む可能性があるでしょう。
フォームマーケティングの効果的な手法
ここからは、フォームマーケティングの効果的な手法を解説していきます。
- ゴールを設定する
- 受け取り手の心理状況を考慮する
- ベネフィットを訴える文章を書く
- 期待するアクションを明確にする
順番に見ていきましょう。
ゴールを設定する
フォームマーケティングを行なった後の、達成したいゴールを設定しましょう。
ターゲット先の企業がメッセージを読んだ後に、どのような行動をとって欲しいのかを考えます。
たとえば、
- メッセージ内のリンク先に飛んでほしい
- 商談日程の返信がほしい
- ホワイトペーパーをダウンロードしてほしい
このようなゴールをあらかじめ設定します。
先にゴールを設定しておくことで、メッセージの作成がスムーズに進みます。
受け取り手の心理状況を考慮する
次に、メッセージの受け取り手の心理状況を考慮します。
フォームマーケティングの注意点とも言えますが、そもそも「問い合わせフォーム」はお客様や企業からの「問い合わせ」を受け付けるものです。
それに対して、セールスメールが届いた場合、ターゲット先の企業はどのように思うでしょうか。
正直、ちょっと困惑してしまいますよね。
フォームマーケティングを行う企業が増えるほど、ターゲット先の企業は数社、数十社から毎日セールスメールが届くことになります。
そのため企業の担当者は、
「またセールスメールが届いた」
と思っていながら、メールの冒頭文を読んでいる可能性があると理解しましょう。
ベネフィットを訴える文章を書く
ゴール設定を行い、受け取り手の心理状況を踏まえた上で、どのような文面を作成すれば良いのでしょうか?
ポイントは、
- 基本情報の開示
- ベネフィットの記載
- 必要であると思ってもらえる工夫
この3点が重要です。
基本情報の開示
メール本文の冒頭で、基本情報を開示し、自身が何者であるかを説明する必要があります。
受け取り手の企業からすると、誰かわからない人から届いたメールを、読んでみようとは思いませんよね。
メールのフッター部分に会社名を入れることは当然実施します。
その上で、冒頭の数行できちんと自己紹介を行い、安心感を持って読み進めてもらえるようにしましょう。
ベネフィットを記載
メールの本文にベネフィットを記載しましょう。
ベネフィットとは、お客様が商品やサービスを利用した後に得られる効用を示します。
たとえば、アプローチ先の企業に対して、ITツールのセールスをかける場合、
- ツールの導入で、よりお客様に最適なアプローチが可能です
- 御社と同じ業界で、導入後に転換率が3倍になった事例があります
- 導入は簡単で、1ヶ月かからずに自社だけで運用が可能です
このように、導入後のイメージを想起させ、興味を持ってもらうことが重要です。
必要であると思ってもらえる工夫
ターゲット先の企業担当者が、自分にとって必要であると思ってもらえる内容を記載しましょう。
そのためには、事前にターゲット先の企業を調べた上で、
- アプローチ先の企業が抱える想定課題
- 自社商品を導入した時のベネフィット
- 他社事例や過去の実績
- 権威性の担保
- 興味を持った場合に行うべき次のアクション
これらを明確に示す必要があります。
特に、ターゲット先の担当者が、自分ごとであると思わせることがポイントです。
リサーチをしっかり行い、担当者や企業が抱えている課題を想定し、投げかけてみましょう。
メールを読んでもらった後に、自社の課題が少しでも解決できそうだと思ってもらい、アクションしてもらうのがゴールです。
フォームマーケティングの注意点
ここからは、フォームマーケティングの注意点について解説します。
注意点は2つあります。
- コピペの文章を送らない
- 特定電子メール法に留意する
順番に見ていきましょう。
コピペの文章を送らない
ターゲットとなる複数社に対して、文章をコピペして送らないようにしましょう。
担当者が1人でフォームマーケティングを行なっている場合、どうしても手間がかかってしまい、文章を送付することが目的化する場合があります。
その結果、コピペをして送付し、手間を減らそうとしてしまうのです。
内容をコピペして送付してした場合、転換率が上がらず、本来の目的が達成されません。
問い合わせフォームに記載をする文章は、アプローチ先の企業に応じた内容に調整して送付をしましょう。
また、1人の担当者に負荷がかかり過ぎないように、業務量の調整を行うと良いでしょう。
特定電子メール法に留意する
特定電子メール法は、原則としてあらかじめ送信の同意を得た者以外への広告宣伝のメールを禁止する法律です。
コーポレートサイトに記載のあるメールアドレスに、
「このメールアドレスへの特定電子メールの送信を拒否いたします」
と記載があるにも関わらず、セールス内容を含んだメールを送信すると、法律違反の対象になってしまう場合があります。
フォームマーケティングを行う場合、アプローチ先の企業に特定電子メールに関する表記がないか、しっかりと確認しましょう。
まとめ
本記事では、フォームマーケティングの効果的な手法と注意点について解説しました。
フォームマーケティングは、問い合わせフォームにメールを送付することで、新しい顧客を開拓できるツールとして有効な手法です。
特定電子メール法に留意するなど、本記事で解説をした点に注意しながら、フォームマーケティングを使いこなしましょう。