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ユーザー生成コンテンツ(UGC)とは?メリットや方法、注意点まで徹底解説

2024.8.8
「ユーザー生成コンテンツ(UGC)を活用したいけど、どうやって始めればいいの?」「UGCがなぜ注目されているのか、具体的な活用方法や注意点も知りたい!」こんなお悩みを解決します。

ユーザー生成コンテンツ(UGC)とは

UGC(ユーザー生成コンテンツ)とは、一般のユーザーが作成し、インターネット上に公開されたコンテンツのことを指します。

このコンテンツには、レビュー、ブログ投稿、ソーシャルメディアの投稿、写真、動画などが含まれます。

インターネットの普及により、誰でも簡単に情報を発信できるようになり、多くのユーザーが自分の経験や意見をシェアすることでUGCが広がっています。

たとえば、商品を購入した後にその商品についてのレビューを書いたり、旅行先で撮った写真をSNSに投稿したりする行為がUGCにあたります。

UGCの種類

UGCにはさまざまな種類があります。以下に代表的なUGCの例を挙げます。

  • レビュー・評価:商品やサービスに対するユーザーの評価やコメント。例えば、Amazonのレビューや食べログの口コミなど。
  • ソーシャルメディア投稿:Facebook、Instagram、TwitterなどのSNSに投稿された写真や動画、コメント。
  • ブログ投稿:個人ブログでの体験談や製品レビューなど。
  • 動画コンテンツ:YouTubeやTikTokなどに投稿されたユーザー作成の動画。商品紹介や使い方の説明、旅行記などが含まれます。
  • フォーラム・コミュニティ投稿:Redditや2ちゃんねるのようなオンラインフォーラムに投稿された意見や質問、回答。

これらのUGCは、消費者の信頼を得るための重要な要素です。

ユーザー自身が作成するコンテンツは、他の消費者にとって非常に信頼性が高く、購買決定に大きな影響を与えます。

ユーザー生成コンテンツ(UGC)のメリット

1.親近感や信頼感を醸成できる

UGC(ユーザー生成コンテンツ)は、消費者同士のコミュニケーションを促進し、親近感や信頼感を醸成する力があります。

UGCは、実際に商品やサービスを利用したユーザーの体験を基に作成されるため、他の消費者にとって非常に説得力があります。

例えば、友人や家族がSNSで共有した商品レビューや使用感の写真は、公式の広告よりも信頼されやすいです。Edelmanの調査によると、消費者の約70%が「他の消費者のレビューを信頼する」と回答しています。これにより、UGCが他の消費者に与える影響力の大きさがわかります。

実例として、ある化粧品ブランドがSNSでUGCキャンペーンを実施し、ユーザーに自社製品の使用感を投稿してもらうことで、売上が大幅に増加しました。このように、UGCは消費者の信頼を得るための強力なツールです。

2.ECサイトやページのCVR向上

UGCはECサイトやランディングページのコンバージョン率(CVR)を向上させる効果があります。実際のユーザーが投稿するレビューや評価は、他の潜在顧客にとって重要な購入判断材料となります。

消費者庁の調査によると、オンラインでの購入を検討する際、消費者の約80%がレビューを参考にしています。これにより、UGCが購買意思決定に与える影響が明らかです。

例えば、Amazonでは製品のレビューが豊富な商品ほど売上が高い傾向にあります。これは、他の消費者が投稿したレビューが購入の後押しをするためです。このように、UGCはECサイトの売上向上に貢献します。

3.制作コストを抑えられる

UGCのもう一つの大きなメリットは、コンテンツ制作コストを抑えられることです。企業が自らコンテンツを作成する場合、高い制作費用がかかることが多いですが、UGCはユーザーが自発的に作成するため、コストを削減できます。

例えば、ある飲料メーカーがユーザーに自社製品の写真をSNSに投稿してもらうキャンペーンを行い、広告費を大幅に削減しました。このように、UGCを活用することで、企業は低コストで効果的なマーケティングを展開できます。

4.コミュニティを構築できる

UGCは、ブランドを中心としたコミュニティを構築するのに役立ちます。ユーザーが自発的にコンテンツを作成し、共有することで、ブランドに対する忠誠心が高まり、コミュニティが形成されます。

例えば、スポーツブランドのNikeは、ユーザーが自社製品を使用している写真や動画をSNSに投稿することを奨励しています。これにより、Nikeのファン同士が交流し、ブランドに対する愛着が深まります。このように、UGCはブランドコミュニティの強化に貢献します。

ユーザー生成コンテンツ(UGC)のデメリットと対策

UGCには多くのメリットがありますが、同時にデメリットも存在します。これらのデメリットに対して適切な対策を講じることで、UGCを効果的に活用することができます。

1.著作権侵害対策

UGCを使用する際には、著作権侵害に注意する必要があります。

他人が作成したコンテンツを無断で使用することは法律違反となります。

対策としては、ユーザーからの使用許諾を得ることが重要です。例えば、投稿コンテストを実施し、参加者に事前に使用許諾を求めることで、法的リスクを回避できます。

2.ステルスマーケティング対策

ステルスマーケティング(隠れ広告)は、消費者を欺く行為とされ、信頼を損なうリスクがあります。

対策としては、広告であることを明示し、透明性を確保することが重要です。

例えば、インフルエンサーに製品レビューを依頼する際には、投稿に「PR」や「広告」と明示してもらうことで、消費者の信頼を保ちます。

3.薬機法の広告規制表現対策

特に医薬品や化粧品などの分野では、薬機法(旧薬事法)の規制に注意が必要です。不適切な表現を用いると、法律違反となる可能性があります。

対策としては、製品の効果を誇張せず、適切な表現を使用することが重要です。

例えば、医薬品の効果を宣伝する際には、厚生労働省のガイドラインに従った表現を使用することで、法的リスクを回避できます。

ユーザー生成コンテンツ(UGC)の活用法

1.UGCをサイトに掲載する

UGC(ユーザー生成コンテンツ)をウェブサイトに掲載することは、信頼性とエンゲージメントを高めるために非常に効果的です。

ユーザーが自分の体験や意見を共有することで、他の訪問者も信頼しやすくなります。

例えば、ECサイトでは、製品ページにユーザーレビューを掲載することが一般的です。Amazonや楽天などの大手ECサイトでは、購入者が商品のレビューや評価を投稿できる仕組みが整っており、これが他の消費者にとって非常に参考になります。実際、消費者庁の調査によると、オンラインショッピングを利用する消費者の約80%がレビューを参考にして購入を決定しています。

2.UGCを広告クリエイティブとして活用する

UGCを広告クリエイティブとして活用することで、広告の信頼性と効果を高めることができます。ユーザーが作成したコンテンツは、企業が作成する広告よりも親近感を持たれやすいです。

例えば、化粧品ブランドがInstagramでユーザーの投稿を広告に使用することがあります。ユーザーが実際に製品を使用した写真や動画を広告にすることで、他のユーザーもその製品を試してみたいと感じるようになります。

これにより、広告の効果が向上し、ブランドの認知度も高まります。

3.UGCをCRMの素材として活用する

UGCは顧客関係管理(CRM)の素材としても有効に活用できます。顧客が自発的に作成するコンテンツをCRMの一部として使用することで、よりパーソナライズされたコミュニケーションを実現できます。

例えば、あるファッションブランドは、顧客がSNSに投稿したコーディネート写真をメールマガジンに取り入れています。

これにより、他の顧客もそのブランドの商品をどのように着こなしているかを参考にすることができ、購入意欲を高めることができます。

UGCを効果的に活用することで、企業や自治体は信頼性を高め、消費者や観光客とのエンゲージメントを強化できます。

ユーザー生成コンテンツ(UGC)を活用する際の注意点

1.ヤラセをさせない

UGC(ユーザー生成コンテンツ)を活用する際、最も重要なポイントの一つは「ヤラセ」をさせないことです。

ヤラセとは、企業がユーザーに金銭や商品を提供し、その対価としてポジティブなレビューやコメントを依頼する行為です。

このような行為は、消費者を欺くことになり、信頼を損なう原因となります。

ヤラセ行為が発覚すると、企業の信頼性が低下し、消費者からの信頼を失うだけでなく、法的な罰則を受ける可能性もあります。

UGCを活用する際には、ユーザーの自主的な意見や体験を尊重し、ヤラセ行為を一切行わないことが重要です。

2.表現に気をつける

UGCを活用する際には、表現に十分注意する必要があります。

特に、医薬品や化粧品など、規制の厳しい分野では、誇張した表現や不適切な広告表現を避けることが求められます。

厚生労働省のガイドラインによれば、医薬品や化粧品の広告には科学的根拠に基づいた正確な情報を提供することが求められています。

誤解を招く表現や、科学的根拠のない効果を謳うことは法律違反となります。

例えば、ある化粧品ブランドが「このクリームを使うとシワが完全になくなる」といった誇張した表現を使用した広告を掲載し、消費者庁から指摘を受けました。

このような事例からも、表現に注意する重要性がわかります。

具体的な対策としては、以下のポイントに注意することが挙げられます。

  • 科学的根拠に基づいた表現を使用する: 効果を謳う際には、その効果が科学的に証明されていることを確認しましょう。
  • 誇張した表現を避ける: 「完全に治る」や「絶対に効果がある」といった表現は避け、現実的な効果を伝えましょう。
  • 法律やガイドラインを遵守する: 各業界の法律やガイドラインを確認し、それに従った表現を使用しましょう。

これらの対策を講じることで、消費者に正確で信頼性のある情報を提供し、法的リスクを回避することができます。

UGCを活用する際には、表現に十分注意し、法律やガイドラインに従った正確な情報を提供することが重要です。

これにより、消費者からの信頼を得ることができ、ブランドの信頼性を高めることができます。

UGCを活用したマーケティング手順

1.キャンペーン内容の検討

UGC(ユーザー生成コンテンツ)を活用したマーケティングを成功させるためには、まずキャンペーンの内容をしっかりと検討することが重要です。

キャンペーンの目的やターゲット、使用するプラットフォームを明確に設定し、どのようなUGCを求めるかを具体的に決める必要があります。

例えば、新製品の認知度を高めるために、SNS上でハッシュタグキャンペーンを実施する場合を考えます。

この場合、ハッシュタグの内容や投稿内容のガイドラインを作成し、ユーザーに分かりやすく伝えることが重要です。

また、キャンペーン期間や投稿の頻度、使用するプラットフォーム(Instagram、Twitter、Facebookなど)も明確にしましょう。

明確な目的とターゲット設定はマーケティングキャンペーンの成功に欠かせない要素とされています。

具体的な目標を設定することで、キャンペーンの効果を正確に測定しやすくなります。

2.ターゲットユーザーへのアプローチ

キャンペーンの内容が決まったら、次にターゲットユーザーへのアプローチを考えます。

ターゲットユーザーに対して、どのようにアプローチするかが成功の鍵となります。

例えば、若年層をターゲットにしたキャンペーンを行う場合、彼らが頻繁に利用するSNSプラットフォームやインフルエンサーを活用することが効果的です。

インフルエンサーを通じてキャンペーンを広めることで、ターゲットユーザーにリーチしやすくなります。

ターゲットユーザーに適したアプローチを行うことで、キャンペーンの効果を最大化することができます。

3.インセンティブを用意する

UGCキャンペーンを成功させるためには、ユーザーが積極的に参加したくなるようなインセンティブを用意することが重要です。

インセンティブとは、ユーザーに対する報酬や特典のことです。

例えば、優れた投稿をしたユーザーに対して賞品を提供したり、全員に割引クーポンを配布したりする方法があります。

また、投稿が多くの「いいね」を獲得した場合に特別な特典を用意するなど、さまざまな工夫が考えられます。

ユーザーが参加したくなるような魅力的なインセンティブを用意することで、UGCキャンペーンの参加率を高めることができます。

4.効果を測定する

最後に、UGCキャンペーンの効果を測定することが重要です。

キャンペーンがどの程度成功したかを評価するためには、具体的な指標を設定し、それに基づいて結果を分析する必要があります。

例えば、以下のような指標を用いることが考えられます。

  • 投稿数: キャンペーン期間中に生成されたUGCの総数
  • エンゲージメント率: 投稿に対する「いいね」やコメントの数
  • リーチ: キャンペーンがどれだけ多くのユーザーに届いたか
  • コンバージョン率: キャンペーンを通じて実際に購入に至ったユーザーの割合

キャンペーンの効果を正確に測定し、結果を分析することで、次回以降のUGCキャンペーンの成功に向けた貴重なフィードバックを得ることができます。

まとめ

今回は、ユーザー生成コンテンツ(UGC)について詳しく解説しました。UGCの基礎から活用方法、そして注意点までを理解し、効果的に取り入れることで、マーケティングにおいて大きな成果を得ることができます。

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